偽造医薬品とは?

個人輸入ガイド

偽造医薬品とは、医薬品の名称・成分・製造元などについて、実際とは異なる情報が意図的に表示された製品などを指します。
偽造医薬品では、次のような問題が生じる可能性があります。

  • 表示された有効成分が含まれていない
  • 有効成分の量が表示と異なる
  • 表示とは異なる成分が含まれている
  • 製造元などの情報が偽られている

そのため、期待した効果が得られないだけでなく、予期しない副作用や健康被害につながる可能性があります。

品質不良の医薬品とは別

品質に問題がある医薬品が、すべて偽造医薬品というわけではありません。
WHOでは、品質基準や規格を満たさない医療製品と、製品の同一性・組成・出所を意図的または不正に偽った医療製品を区別しています。
つまり、「品質に問題がある=偽造医薬品」とは限らないということです。

偽造医薬品は見た目だけで見分けられる?

偽造医薬品は正規品に似せて作られている場合があり、外箱やラベル、錠剤などの見た目だけで確実に見分けることは困難です。
パッケージがきれいだったり、正規品と同じようなロゴやデザインが使われていたりしても、それだけで正規品とは判断できません。
また、実際に海外で確認された偽造医薬品では、正規メーカーが使用していないロット番号が表示されていた事例も報告されています。

「効いたから本物」とも判断できない

医薬品を使用して効果を感じたとしても、それだけで正規品であることを確認できるわけではありません。
反対に、効果を感じなかったからといって、必ずしも偽造医薬品とも限りません。医薬品の作用には個人差があるためです。
そのため、「見た目が本物っぽい」「効果を感じた」だけで正規品と判断しないことが大切です。

実際に報告された偽造医薬品の事例

偽造医薬品は過去だけの問題ではなく、現在も国内外で確認されています。
厚生労働省の「あやしいヤクブツ連絡ネット」やWHOで公表されている事例の一部を紹介します。

報告された製品 内容
シアリス模造品 国内事例 正規品には存在しない50mg・100mgの模造品などが確認され、 分析では本来とは異なるED治療薬成分のシルデナフィルが 検出された事例があります。
Entresto 2026年 メキシコの規制当局が、サクビトリル/バルサルタンを含む Entresto 100mgの偽造品について注意喚起しました。
DARZALEX 2026年 モルディブとメキシコで偽造品が確認され、WHOが警告しました。 正規メーカーの確認では、偽造品に表示されたロット番号が 有効なものではないことも確認されています。

※上記は報告事例の一部です。偽造医薬品に関する情報は随時更新されています。

事例から分かること

偽造医薬品では、表示とは異なる成分が含まれていたり、 正規品では使用されていない表示が使われていたりする場合があります。 外観だけで正規品かどうかを判断することは困難です。

海外の医薬品=偽造医薬品ではない

海外で製造・販売されている医薬品が、すべて偽造医薬品というわけではありません。
海外の規制当局によって承認され、現地で正規に流通している医薬品もあります。
個人輸入で注意したいのは、海外製であること自体ではなく、購入者が製造元や流通経路、保管状況などを十分に確認しにくい場合があることです。
そのため、「海外の医薬品だから危険」「海外製だから偽造品」と単純に判断するのではなく、個人輸入には偽造品が紛れ込む可能性があることを理解しておくことが大切です。

偽造医薬品を避けるために確認したいポイント

偽造医薬品を外観だけで確実に見分けることは困難です。そのため、購入する前に販売元や製品に関する情報を確認することが重要です。

販売サイトの情報を確認する

販売サイトに、運営者情報や問い合わせ方法、利用方法などが明記されているか確認しましょう。
価格が極端に安い、説明が不自然、連絡先や運営情報を確認できないといった場合は、慎重に判断する必要があります。

医薬品の情報を確認する

商品名だけでなく、有効成分・含有量・製造元・製造国など、確認できる情報を把握しておくことも大切です。
届いた製品について、注文した商品と名称や含有量などが異なる場合は、安易に使用しないようにしましょう。

「正規品保証」などの表示だけで判断しない

サイトに「正規品」「100%本物」などと記載されていても、その表示だけで製品の真正性が証明されるわけではありません
購入者が確認できる情報を複数確認し、一つの表示だけを根拠に安全性や真正性を判断しないことが大切です。

不安がある場合は使用しない

届いた医薬品について、パッケージや表示内容、成分などに疑問がある場合は、自己判断で使用しないようにしましょう。
医薬品の使用について判断に迷う場合は、医師や薬剤師などの専門家へ相談してください。

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